西谷文和 路上のラジオ 第209回 藤永のぶよさん「やっぱり中止、復興邪魔万博」

ゲスト: 藤永のぶよさん

この番組「路上のラジオ」では、ずさんな建設計画や財務計画が次々と露わになり、国民の大きな怒りと不安を招いている大阪万博や大阪カジノIR開発について徹底取材を続けていますが、今回も、粘り強い取材と情報開示請求を通して大阪万博の闇をいくつも暴いておられる「おおさか市民ネットワーク」代表の藤永のぶよさんとともに、たっぷり1時間お送りします。

前半では、大阪府定例議会で可決された補正予算で、能登半島地震で被災した子どもたちや家族を大阪万博に招待する事業費4,600万円余が可決されたことについて伺います。藤永さんの取材によれば、対象地域には、未だ上下水道等のインフラ復旧もままならないほどの地域も含まれ、誰が考えても支援金の使途がデタラメです。これでは、チケット販売が低迷する中での偽善といわれてもしかたありません。しかもこの番組で何度も取り上げているように、夢洲には常時メタンガスが吹き溜まっています。夏は逃げ場の少ない高温地帯となるも、ヒアリ対策のため長袖長ズボンで来いとのこと。吹き曝しの洋上は南海トラフ地震による津波、液状化、台風や豪雨災害の心配が尽きず、頭上にある総重量90トン・750個の巨石「パゴーラ建築」の安全性については、藤永さんの取材にはっきりとした回答がなかったとのこと。また驚くことに、藤永さんの調査によると夢洲の浚渫土砂には、含水率が49%の層があるとのことで、液状化以前にすでに「液」とも言える軟弱さ。そんな土地に立つ建物で安心して過ごせるかも疑問です。そのような危険万博に、そもそも子どもたちを、しかも仮設住宅で今日の暮らしに必死な地域の方々を招待するなど、あり得ない話だと藤永さんはおっしゃいます。円形リングに350億円、地盤改良に750億円、地下鉄に700億円。こんなお金を使ってまでお祭りをしている場合なのでしょうか?

その他藤永さんによれば、いよいよ開催が近づく中、交通網の脆弱さがみるみる明るみになってきています。その700億で市営地下鉄を延伸するも、大混雑が予想されます(因みに半年で万博が終われば閑古鳥ですが)。さらにバス輸送の運転手確保の目途が立たない中、仮に予想される1日22万人を運ぶならば、大渋滞でパビリオンにたどり着くまでに数時間かかるのではないかとも言われています。そんな思いまでして出されるのは、メタン対策のため「火気厳禁」レストランで作る世界のグルメ?か、おなじみの回転寿司チェーンの寿司だったりもします。何とも心配事がつきない危険万博なのです。

その万博の後に建設が予定されている大阪カジノについてはどうでしょうか?衆院選前にばらまかれた「大阪維新ジャーナル」には、カジノを含む大阪IR用地の2億円余の賃料が、この10月から毎月大阪市に入ってくるかのように謳われていましたが、藤永さんの取材によれば、実際には市の会計には入っていないようです。含め、賃料鑑定の官製談合について裁判に訴えている藤永さんに、カジノ建設の闇についても番組後半でじっくりと伺います。今回も聴き逃がせない60分、最後までどうぞごゆっくりお付き合いください。

00:03 前枠 TM~
04:31 前半 Jingle~
34:22 後半 Jingle~
55:36 後枠 ETM~
57:42 アナ尻
60:00 曲尻

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