「トランプは負けた」ＮＹ・タイムズスクエアに巨大広告

　去年のアメリカ大統領選挙で不正があったとトランプ前大統領らが主張し続ける中、反トランプ派の共和党員らが制作した「トランプは負けた」などとする巨大広告がニューヨークに登場しました。

記者
　「タイムズスクエアの中心にあるこちらのモニターには、トランプ前大統領の写真と共に、『選挙には負けた』『これ以上の調査はもうやめよう』という文字が映し出されています」

　ニューヨークの中心街・タイムズスクエアに現れた巨大広告。反トランプ派の共和党員を中心とした団体が制作したもので、１４日からスクリーンへの掲載が始まりました。

アメリカ トランプ前大統領
　「すべてが不正な選挙だ」

　トランプ氏は自身が敗れた去年の大統領選挙について、「大規模な投票の不正があった」などと主張。賛同する共和党員らが州議会に集計結果を検証する「監査」を行うよう呼び掛ける動きが広がっていますが、アリゾナ州マリコパ郡で先月公表された監査結果では、トランプ票は逆にわずかに減る結果となりました。

　広告の制作団体は「民主的なプロセスを認めないごまかしの『監査』を非難するために制作した」と主張。「監査」を拒否するよう州議会議員に呼びかけるためペンシルベニアなど９つの州の主要都市で２５万ドル、日本円でおよそ２８００万円を投入しこの巨大広告キャンペーンを行うということです。（15日17:13）