「新型コロナがさるに感染」を再検証する

新型コロナウイルスが、動物に感染することを示唆する論文が幾つか出されています。しかし、これらの論文は本当に新型コロナを感染させる実験になっているかについては、慎重な検討が必要です。完全に純化したウイルスを使わないかぎり、どのようなウイルスを感染させているのか判らないからです。本来なら、感染実験はコッホの4原則の第3段階のはずですが、第1段階の健常人からウイルスが見つからないということすら確認していない状態で、第3段階に進むのは、本来おかしい話です。
 サルに感染させたとする論文には、ウイルスに特異的な抗体の経時的変化に関するデータが乏しく、わずかに感染後35日の一点観測で低レベルの特異的抗体の検出を記載しています。抗体産生の経時的変化は、抗体検査における基礎データになるだけでなく、ワクチンの基礎検討においても、最も重要な事項のはずです。それにも関わらず、特異的抗体産生の経時的データがないということは、不思議なことです。この感染実験の結果としての臨床症状は、何の病原体を感染させた結果であるかを特定できないと考えざるを得ません。

OXFORDウイルスベクターワクチンさる感染
ChAdOx1 nCoV-19 vaccination prevents SARS-CoV-2 1 pneumonia in rhesus macaques
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.05.13.093195v1
Scirnceサル再感染論文
https://science.sciencemag.org/content/sci/early/2020/05/19/science.abc4776.full.pdf
新型コロナさる感染 WIRED記事
https://wired.jp/2020/05/20/the-search-for-a-covid-19-research-animal-model/
アンドリューカウフマンの「新型コロナはコッホの4原則を満たしていない」とするプレゼン(日本語字幕付き)
https://jimakudaio.com/yt?v=fvcEIarencM&lang=ja

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