新型コロナは、本当にサルに感染するのか?

新型コロナに限らず、病原体の研究で欠かせないのが動物モデルの確立です。人間で実験することに限界があるために、動物モデルを使うことにより、コッホの4原則を満たすことの確認や病原体の病理学的研究が可能になります。そう言う意味で、動物モデルの確立は、感染症の科学的アプローチに欠かすことが出来ないわけです。最近新型コロナが、動物に感染するという論文も幾つか出ていますが、ここでは新型コロナをサルに感染させた事例を検証してみます。米国シアトルの患者から分離培養したウイルスをアフリカミドリザルに感染させたところ、急激な肺炎を発症させることができたという報告です。しかしながら、サルに感染させたウイルスは、新型コロナだけを単離したものでなく、培養細胞(アフリカミドリザル由来)に感染性のあるウイルスの混合物です。従って、サルの肺炎を引き起こしたものが、新型コロナであるということは言えないわけです。肺炎の局所からのウイルス同定もされていないようです。この報告から、新型コロナがサルに肺炎を引き起こすということは、科学的に言えないのです。
 このように、動物への感染実験の成否に関しては、慎重な検証が必要です。科学的には意味のない実験であっても、すぐにトリックを見破ることが難しいために、ワクチンや薬の効果等の正当性に利用される可能性があります。

サルに感染 WIREDの記事
https://www.wired.com/story/the-search-for-a-covid-19-research-animal-model/

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