傾いた門柱が語りかけること

長崎の原爆遺跡は、それほど多くは残っていません。数少ない当時の惨劇を伝えるものとして、長崎医大の傾いた門柱があります。900人近くの犠牲者を出した医科大学ですが、戦後731部隊出身の教授を迎えて、長崎大医学部が出来ました。731部隊の製造したマスタードガスを原料としたサイクロフォスファミドを用いたがん医療の時代になり、がんが医療の中心的存在になりました。このがんが中心の医療も、コロナ中心の医療に代わっていくのでしょうか。
 がんとコロナでは、意外にも共通点が多くみられます。がんの確定診断に使われている細胞診は、がん細胞を同定しているわけではありません。悪性と言われている細胞と類似しているかどうかで判定しています。コロナも、PCRで類似性をみています。機能を調べないと、悪いものかは判定できないはずですが、そのようなことをする形跡はありません。似ているというオリジナルのものも、機能が調べられたわけでもありません。
 増殖速度が病害性や薬の有効性を判定する手掛かりになるはずですが、培養系で確かめるというようなことをしないのです。このような現象は、培養することが思ったようにうまくいかないということがあるようです。 新しい場所に勝手に移っていくという転移がしばしば起こることが問題とされ、薬が投与されます。しかし、本当に移っていくのか、最初からそこにあるのかについての議論はされることがありません。移っていくことを最初から前提としているためではないかと思います。コロナもPCRで複数の人に見つかった場合、クラスターと称して、最初から移ったものとして取り扱います、接触者履歴という考えも、いつのまにか移るという前提があるために、疑いもなく定着しています。知らない間にどんどん移っていくという考え方は、一般の人には恐怖を感じさせます。マスク社会は、このような人々の恐怖心の反映かもしれません。最初から複数の人が持っているというのなら、物事の印象も随分と変わります。がん治療の場合でも、方針がちがってくるでしょう。ひたすらに増えていく悪いものと闘うというのではなく、人間が本来持っている免疫系の働きで正常に戻していくという思想の必要性が出てくるわけです。
 自然を観察することなく、急速に増える、無限に増える、知らない間に勝手に移っていくというように、恐ろしい病気という位置づけが出来るようになっているようです。患者さんの病態観察から、その原因に関して仮定を置くという発想が欠如しているわけです。
 コロナ騒動における、知らない間にどんどん広がって大変なことがおこっているという思想は、がん医療と類似しているように思います。

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