キャリーマリスの「PCRを感染症の診断に使うな」が正論である理由

https://youtube.com/watch?v=uIqxDV_1LXE

今回の騒動が始まる直前に、PCRの発明者キャリーマリス博士は、突然に謎の死を遂げました。彼は、HIVがエイズの病原体であるという証拠となる科学論文が存在しないことから、HIVに関する疑問を持つようになりました。そして、HIVの数をPCRでカウントすることの無意味さに気付いたわけです。その結果が「PCRを感染症の診断に使うな」という言葉になったと考えられます。しかしその意味について、解説したものは、少ないようです。
 PCRは、プライマーという短い合成遺伝子を使って、遺伝子の増幅を行うことにより、遺伝子断片の検出を行うことが出来ます。遺伝子断片が検出されるのなら、直感的にはウイルスの遺伝子を検出することにより、ウイルスの検査に使えるように思います。しかしこれは、正しくありません。特に変異体の多いRNAウイルスには、PCRは全く使い物にならないのです。
 プライマーが認識する部位(計36塩基、12アミノ酸の領域)だけを取り上げてみても、遺伝子の変異がアミノ酸に影響を及ぼさない同義置換が、理論的には53万種も存在します。PCRにより増幅できるのは、ほんの数種類だけです。PCRで増幅できない同義置換の変異体の種類の方が圧倒的に多いのです。その地域や条件によって、変異体の種類や割合などは変わってきます。いずれにしても、PCRで検出できるのは、ウイルスのごく一部であるということです。PCR検査でウイルスを見つけるためには、その地域や人々の間で、どのような変異体がどのように分布しているのかの事前調査が不可欠です。この調査をしないで、いきなり未知の検体である人の診断にPCRを使うことはできません。同じ表現型のウイルスでもPCRで検出できる遺伝子型とPCRで検出できない遺伝子型が混在している状況では、何を調べているのかわからないためです。このように、PCRでウイルス検査を行うことの無意味さを理解すると、マリス博士の「PCRを感染症の診断に使うな」がいかに重要な意味を持っているかがわかると思います。

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