無症状期の人が、感染源になるのかを再検証する

無症状の人が感染源になり得るという疫学データに基づいた論文があります。この論文では、2次感染を起こした少数のケースで、1次感染者が症状を出す前に、感染した例があることが示されています。しかし、この論文における問題点として、ウイルスのデータが全く示されていないことや、このウイルスで本当に症状を引き起こすことが出来るのかという病理学的な解析がされていないことがあります。また、事前のPCR検査がされていないので、対象者がもともとウイルスを持っていた可能性があります。PCRの結果と症状が結びつくという根拠がないわけです。他の論文においても、このウイルスは増殖速度が極めて遅く、咽頭スワッブのウイルス数も数個から数十個程度の人が多く、症状や伝播性を説明することが出来ません。症状はインフルや風邪などの別のウイルスで起こっている可能性が高いのです。もしそうであれば、新コロのみを対象とした疫学データの意義はないことになります。
 問題となる新興感染症の病原体については、この病原体が本当に病気を引き起こすのかについて、病理学的、病原体学的な解析をすることが必要不可欠です。この解析を抜きにして、疫学的なデータだけを取り上げて、解析することは結論を誤ることにつながります。PCRの結果だけで感染者とするのは、健常者を病人と診断してしまう危険性が高いということになります。この論文の主な主張点の一つである、無症状期の人が感染源になり得るという話も、病理学的、病原体学的な解析において、このウイルスが病原体としての条件を備えていることを前提としているために、この条件が満たせない限り、意味がないと考えられます。

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