【紹介】迫りくる大暴落と戦争 刺激 経済 (副島隆彦)

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今回紹介するのは、 迫りくる大暴落と戦争 刺激 経済 という本です。

資本主義の終焉を知るには最適な一冊。

昨今まれなる読みごたえを感じた書籍であった。 客寄せへの配慮か表題は過激だが、内容は直近に迫る戦争の恐怖や火事場泥棒的な荒稼ぎを煽るものではなく、生き馬の目を抜く国際社会と共に変遷を重ねて来た「資本主義」を、詳細かつシニカルに綴ったリポートである。 冒頭、2018年2月5日に NY 市場を襲った急落が、ロボット・トレーディングの暴走でフラッシュ・クラッシュを誘発し、恐慌に向かう暴落の時代を迎えた事が読者に告げられた。 混乱した相場を分析する中で、各国中央銀行の頂点に君臨する金融の伏魔殿、 BISこと国際決済銀行が独善的に決めた民間銀行に対する規制が、結果的に米国債を買わせるための方便である事を、さりげなく暴露している。 このカラクリが順当に理解できれば、ここ数十年のバブルや経済危機、今後直面するであろうドルの崩壊など、傍目には偶発的に思える動きの一貫性が明白になる。

すぐにでも起こりそうな「第二次朝鮮戦争」については、あえてコメントを避けたい。 著者が期待する様な「調整のための管理された戦闘」が順当に展開される保証がないからだ。 むしろ、この書評を書く時点で敢行された、南沙諸島の人工島滑走路に於ける、中国軍爆撃機を使った離着陸訓練の方が気にかかる。

対談形式の第3章は、興味深い話題で満載だ。 相場が飲み屋の与太話で決まる下世話な話から、トレーダーが姿を消した大手投資銀行の実態、規制が厳しくなる相対取引の現場、素人並だったGPIFの資金運用、代理人を立ててシラを切りながら、何でもかんでも買い上げてゆく中国など、鮮度の高い生の情報はありがたい。

本書の終盤では、資本主義の成り立ちと終焉に向かう姿が語られている。 著者の基本はマルクス主義なので、まずは富を増大する「利子」の素性から説明されるが、「21世紀の資本」の著者、トマ・ピケティもあえて無視した「信用創造」についても、通り一遍は解説されている。 そも、資本主義の根幹は、フィレンツェの貴金属店が「水増しして発行した顧客からの預かり証」に端を発する「信用創造」と、ジェノヴァの商人が「巧妙な資産管理の知恵」として編み出した「複式簿記」に他ならない。 

現物資産の代用品として取引に使われた「預かり証」(のちに紙幣となる)を乱発する事で、市井の経済活動は活性化され、利子を積み上げて得られる何十倍、何百倍以上の富が一瞬にして得られる事が認識された時。 資本主義と称するシステムが萌芽し、人類は後戻りできなくなってしまった。 本書では一切語られていないが、実際の資本主義社会において「富」は労働の対価として生み出されるものではない。 労働者がもらう給与の原資をたどれば、必ず何処ぞの経営者が資金を調達したときに、貸し手が行った「信用創造」に辿り着く。

そして、「肥大した信用創造を裏付けるテクノロジー」が、資産と負債を一目瞭然で判別できる様に記載する「複式簿記」である。 この方式が世間の常識として広く定着したおかげで、不正な収入や極端な赤字を「オフブック・バランス(簿外)」として隠蔽できる様になった。

この様に、発足当初から「嘘とインチキ」の積み上げて始まった「資本主義」であるから、当然ながら化けの皮が剥がされる時がやってくる。 十年前のリーマンショックが、まさにその典型であった。 その前の時代、日本がバブル目指して金まみれになっていた頃からの、日銀による不当なマネー創造の裏側を克明に暴いた、リチャード・ヴェルナーの著書「円の支配者」が引き合いに出されるくだりは必読である。

本書の末尾で、著者は2017年のノーベル経済学賞を取り上げ、受賞の対象となった「行動経済学」が、数式から見放された「空論」であると、思いきり愚弄。 資本主義の終焉を淡々と宣言している。 しかし、人も市場も、ことのほかタフな存在だから、このまま潰えてゆく事はなかろう。 いっそ頭の中を空にして「座禅経済学」でもやりますか。

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