集団免疫説と常在ウイルス説

例の感染症問題で、日本ではすでに集団免疫が成立しているという話が話題になっています。この集団免疫説は、日本における感染者や死亡者が欧米と比較して少ないという事実から、日本には何か特別な要因があるという考えから始まったようです。日本や周辺のアジアの国々と比較すると、欧米では感染者死亡者ともに多いという特色があります。この要因についてウイルスの強毒型が武漢からヨーロッパに伝わったのに対して、日本においては弱毒型が伝わったために、日本人の多くがすでに感染して集団免疫が成立しているという説です。この説を裏付けるために、弱毒型のウイルスに感染したときにウイルスの数が少なく、強毒型のウイルス感染ではウイルス数が多くて重症化するという実証的な観察や、増殖速度の違いなど示すことが必要になると思います。一方常在ウイルス説では、常に少数のほとんど無毒のウイルスが体の免疫性と平衡関係を保ちながら共存しているという考え方です。これはウイルスが共存することにより免疫性が高まった状態で私たちが生活していることです。この事実上無害なウイルスは、ある意味では天然のワクチンです。このウイルスによって、私たちは集団免疫の状態にあると考えることができます。その意味では、常在ウイルス説も集団免疫説のひとつです。この常在ウイルス説は、少数の無毒の病原体が常駐することにより、私たちの免疫系があるレベルに保たれるという「随伴免疫」という考え方です。私たちが本来持っている免疫力が、強毒なウイルスがやってきたとしても、重篤化を防ぐために、マスク、3密をさけるなどの過剰な対策は、基本的に不要ということも共通しています。
 その意味では、現在感染者として、おそらく少数のウイルスを持った人々の確認が増えているということをマスコミが大々的に報道していますが、常在ウイルスを検出しているとするなら、集団免疫の状態を表していると考えることが出来ます。今必要な情報は、PCR陽性者の数(いわゆる感染者数)よりも、このウイルスがどのような性状を持っているかということであり、今後は、このウイルスの遺伝子系と性状を調べることによって、今後の正しい対応策が考えられると思われます。PCR陽性者の数が増えていることが問題なのではなく、ウイルスの性状を調べることが大切です。PCR陽性者数の報道では、本質を見ることが出来ません。このような偏向した報道が、騒ぎを大きくしているわけであり、今回の騒動は行政、マスコミの問題と言えるでしょう。

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