イギリスで25日、国王チャールズ3世のクリスマスのあいさつが放送された。
その中でチャールズ国王は、「世界中でますます悲劇的な紛争が起きている」今、宗教間で共有されている「普遍的な」価値観が重要だと強調。
パレスチナ自治区ガザ地区やウクライナでの紛争を背景に、「私たちがお互いを守るために力を尽くせるよう祈ります」と述べ、人々が「他人の立場を想像し、自分たちのことのように相手の良い点を見つける」ために、より寛容であってほしいと語った。
また、長年、環境活動に力を入れているチャールズ国王は、地球を守ることは精神的な義務だと強調。
「地球を大切にすることは、あらゆる信仰を持つ人々、そして信仰を持たない人々にも共通する責任です。私たちは子孫のために地球を大切にします」と、精神性と環境保護主義を結びつけた。
このほか、見知らぬ人であれ、自分の家族であれ、助けを必要としている人を守ることの重要性にも言及。国王は、こうしたボランティア活動や他人の世話をする人々を、「私たちの社会の不可欠な背骨」だと称賛した。
即位後2回目となるイギリスと英連邦へ向けたクリスマスのあいさつは、バッキンガム宮殿で撮影された。
君主のクリスマスのあいさつは1932年、ジョージ5世がラジオで始めて以来、毎年恒例となっている。1957年からはテレビで放送されている。
あいさつの動画では、戴冠式や海外公式訪問など、2023年の重要な瞬間の写真が映された。
また、ウィリアム皇太子夫妻、エディンバラ公エドワード王子夫妻、アン第一王女など、現在イギリス王室の中心にいるメンバーも登場した。
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