PCR検査に用いられているプライマーと呼ばれる短い合成遺伝子は中国のグループが発表したものです。一体何の遺伝子を検出しているのでしょうか。中国の発表をそのまま信じれば例のウイルスを検出しているのかも知れません。しかし、似たような遺伝子は私たちのゲノム遺伝子にもたくさんあり、常在ウイルスのプロウイルスもゲノムに存在します。その他、常在ウイルスや常在微生物などの遺伝子も類似遺伝子があります。
検出しているのは、本当に例のウイルスでしょうか。病原性ウイルスの遺伝子を検出しているとを示す科学論文は存在しません。また、例のウイルスのゲノム遺伝子の存在を示す科学論文も存在しません。
おそらく、医学的には意味のない遺伝子を検出している可能性が高いと考えられます。存在する意味の不明な遺伝子がゲノム遺伝子の大部分を占めています。このような意味の良くわからない抗体や遺伝子は、意味の分かっているものよりはるかに数が多いので、このような反応はいろいろな検査でごく普通に見られることです。通常は、このような意味のよくわからない反応を検出しない感度に下げて、検査をおこなっています。今回のPCR検査では、このような感度の調整をしていないのです。Ct値を35以下にすれば、このような非特異的な反応を大幅に下げることができます。PCR陽性者も現在の3%程度になると予測されます。
PCR検査は、中国で書かれた謎の遺伝子を検出しているのに過ぎないのではないでしょうか。