自民党の谷垣総裁、福島県で講演

7月11日投開票が見込まれる参院選まで50日を切った。22日、自民党の谷垣禎一総裁と社民党の福島瑞穂党首が来県、福島選挙区(改選数2)に立候補を予定する民主党現職の増子輝彦氏(62)も国政報告会を開くなど、各陣営も選挙モードに突入しつつある。(村上晃一、井上亮)

●自民・谷垣氏、党再建へ支持訴え

 自民党の谷垣禎一総裁は、郡山市内のホテルで開かれた党県連主催の政経セミナーで講演。党員ら約700人を前に「党再建の道筋をつけ、日本の低迷を打破しよう」と参院選での勝利を誓った。
 谷垣総裁は、福島選挙区に立候補予定の現職岩城光英氏(60)を「党内で働き盛りで力のあるピカイチの候補者」と評価。離党が相次いだ党内について「『団結するしかない』という声が(党の国会議員から)出ている。自民党の求心力は回復しつつある」とアピールし、「日本をもう一度成長国家にし、雇用を生み出したい。法人税を下げる代わりに消費税の増税も必要だと、選挙前でも逃げずに訴える」と話した。
 また宮崎県の口蹄疫(こうていえき)について政府の対応の遅れを批判。「初動が遅れた結果責任をお感じにならなくてはならない」と述べ、赤松広隆農水相に不信任決議案を提出する考えを示した。

●社民・福島氏、普天間問題に言及

 社民党の福島瑞穂党首はJR福島駅近くで街頭演説。雇用の場の確保や子育てしやすい環境づくりなど少子化対策に取り組むとして、参院選比例区での支持を訴えた。
 福島氏は、演説で米軍普天間基地の移設問題に触れ、「沖縄県民の負担軽減のために米軍基地を見直す方向で臨むことが連立政権の合意。辺野古の海には基地を造らせない」と述べた。
 演説後、報道陣の取材に応じた福島氏は、移設が現行案を軸に決着した場合に民主党との連立を続けるかについて「辺野古に造らせないために頑張る。民主党の小沢幹事長も『現実にはできないんじゃないか』と言っている」と述べるにとどめた。
 同党県連は参院選福島選挙区への候補者擁立を検討していたが、3月に断念。県連の加藤雅美幹事長は選挙区について「原則白紙投票とする」としている。

  参院選福島選挙区に立候補予定の民主党現職、増子輝彦氏は相馬市内での国政報告会で「『民主党政権になってよかった』と言われることを必ずやります。必ず出来ます」と支援を訴えた。
 増子氏は、子ども手当てや戸別所得補償制度の必要性や「事業仕分け」の成果について説明し、「結構いいことをやっているがなかなか目立たない」と述べた。
 小沢一郎幹事長の土地取引事件や普天間飛行場の移設問題にも触れ、「政治とカネの問題、指導力の欠如の問題が前面に出てしまったことなどで、国民とメディアが時間的な余裕をあまり与えてくれない。これを乗り越える努力をしていかなければならない」と危機感を示した。その上で「民主党政権が続くこの4年間に、ある程度きちっとした形を作ります」と話し、政策の効果がすぐには表れないことに理解を求めた。
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