英熟語

英熟語, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2095803 / CC BY SA 3.0

#英語教育
#英語文法
#熟語
英熟語(えいじゅくご)とは、複数の英単語で構成され、ある特定の意味に慣用される語彙を指す、日本の英語教育における用語である。
単に熟語とも呼ばれる。
日本の伝統的な英語教育において、英単語や英文法に次いで重視される項目であり、英文を解釈する上で欠かせない知識とされる。
受験英語においては、英熟語のみを集めた「英熟語集」というジャンルの参考書も数多く出版されている。
同様の概念をイディオムと呼ぶこともあるが、一般に「英熟語」と認識されている語彙と言語学や英語学におけるイディオム(idiom)との間には若干のズレがある。
なお、日本言語学会と日本英語学会は、学術用語としての“idiom”を一律に「慣用句」と訳している。
主に受験英語において「熟語」という呼称は好んで用いられるが、英語学においては、複数の単語の集合を「句」(phrase)と呼ぶため、「慣用句」や「成句」などといった方が、文法学的整合性は高いといえる。
日本語版ウィクショナリーにおいては、この種の語彙に対して「成句」という名称のカテゴリーを設けている。
また、“idiom”、“idiomatic phrase”をそれぞれ「熟語」「成句」と区別して訳している例もある。
評論家の副島隆彦は、「日本におけるいわゆる“英熟語”は、どちらかといえば“idiom”よりも“set phrase”に近い」と言っている。
複数の単語が連結して別の意味になる表現(イディオム)は、典型的な英熟語である。
例えば、“sour grapes”(「すっぱいブドウ」が直訳)や“beat around the bush”(「やぶのまわりをたたく」が直訳)は、それぞれ「負け惜しみ」、「遠まわしにほのめかす」という意味で慣用される。
前者は語が主体となる語彙イディオム(lexical idiom)、後者は句全体が主体となる句イディオム(phrasal idiom)に分類されるが、両者とも高いイディオム性(idiomaticity)を有しているという共通点がある。
なお、文法的に1単語とみなすことのできる“goldfish”(金魚) や“ice cream”(アイスクリーム)などは言語学的には語彙イディオムの一種であるといえるが、通常、英熟語の範疇に加えない。
英熟語の類型のうちに代表的なものに「群動詞」(group verb)と「複合前置詞」(complex preposition)が挙げられる。
群動詞は、動詞に副詞や前置詞が連なって、文法的に1つの動詞と同様にふるまう表現である。
例えば、「…を世話する」という意味の“look after …”は構造的には2語であるが、“She looks after her baby.”→“Her baby is looked after by her.”等の書き換えが可能であるように、あたかも1つの他動詞のようにふるまっていることがわかる。
群動詞は受験英語に おいて好まれる用語であるが、最近の英語学においては「句動詞」(phrasal verb)とも呼ばれる。
複合前置詞は、名詞の前に複数の単語を置き、全体で形容詞句もしくは副詞句とする機能をもつ表現である。
最近の英語学においては「句前置詞」(phrasal preposition)とも呼ばれる。
例えば“He lived next to the river.”における “next to …”(…の近くに)の類がそれである。
この文では、下線部が“lived”を修飾する副詞句になっている。
複合前置詞には“without”(with + out)のように完全に複合して1つの単語になったものも存在するが、これは英熟語とみなされない。
群動詞や複合前置詞におけるイディオム性の程度はさまざまであり、“put up with …”(…を我慢する)、“by dint of …”(…のおかげで)などは、イディオム性が高いといえるが、“walk across …”(…を歩いて渡る)、“because of …”(…が原因で)など、ほぼイディオム性が認められないものもある。
日本の英語教育においては、イディオム性の程度にかかわらず、すべてを「英熟語」とみなしている。
この点がいわゆる「英熟語」と言語学における術語としての「イディオム」の大きな相違点である。
このほか、形容詞として機能する“as is”(ありのままの)、副詞として機能する“after all”(結局)、接続詞として機能する“let alone …”(…は言う…

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