<開沼博>立ち止まるための社会学

本体動画の講義ページURLはこちら↓
http://school-market.net/lecture/1356430906/ 

○講座内容(※本講義は2012年11月25日に収録されたものです。)

開沼博氏が「「フクシマ」論」で喝破した通り、フクシマの問題はフクシマとの単線的なつながりを超え、日本の戦後成長、あるいは近代化という大きな問題と複雑に結びついています。そして、その構造は、3.11以後も何も変わっていません。本講座の教科書となる「フクシマの正義」は、3.11以後、開沼氏が一般向け媒体に発表してきた、評論、エッセー、ルポ、対談を改めて再構成したもので、「フクシマ」論の続編とも言える内容です。がれきの処理、原発、再宗教化、デモの功罪等、「フクシマの正義」があぶり出した論点は、そのまま日本の難点へつながります。本講座で、開沼氏はたった一つの「正解」は導きません。むしろ社会学の知見をもとに難点の一つ一つを解きほぐし、言論における多様性の回復を目指します。受講生は「いい具合に」頭をかき回されるでしょう。安易な「正解」を峻拒し、不安定な状態で立ち止まり、現実に向き合う先にしか「希望」はないと考える氏の立場ゆえです。先の衆院選挙で自民党が圧勝した今こそ、もう一度、氏の立場を重く受け止めるべきかもしれません。本講座がフクシマから日本の未来を考える一助となることを願ってやみません。

○講義項目

1.激論が戦わされる「放射線1ミリシーベルトパーイヤー」論争。小林よしのり、副島隆彦、武田邦彦らの議論に見える「再宗教化」という現象について開沼博が解説する。(1分4秒~)

2.先の選挙で自民党は圧勝した。開沼氏が予想した通り、現実はピクリとも変わらない。「原発は止まらない。」一貫して安易な希望を否定し続けた開沼博が、3.11以後の希望について語る。(26分30秒~)

3.「社会を変えるには(小熊英二著)」で肯定された「デモのある社会」。しかし、小熊英二らデモに高揚した者たちが希望とする「「社会運動がある社会」がそれほど「いいもの」なのか。官邸前デモが下火になった今、開沼博があらためてデモについて問い直す。(46分45秒~)

4.3.11以後爆発している社会を変えるブーム。しかし、そんな中、博覧強記の鬼才、浅羽通明は「日本人は何もせんほうがいい」という。はたして「社会を変える」はいいことなのか。この根源的な問いに開沼博が応える。(1時間12分45秒~)

5.「社会を変えろ」と煽り立てる者がもてはやされ、そこに集う人々が感じている「社会が変わっていない感」がなぜ生まれるのか。社会学の知見をもとに開沼博が解説する。また、「変わっていない感が」がせり出す可能性が高い道州制の負を暴く。(1時間40分37秒~)

6.すべての議論が、二項対立に回収され言論の多様性が失われる現代、言論に携わるものの社会的使命とは何なのか。安易な正解を峻拒し続ける開沼博が「知的に誠実である」とはどういうことなのかについて語る。(2時間00分15秒~)

※インタビュー内容の全文書き起こしは、レジュメに掲載されております。

教材の紹介

○テキスト(※教材の発送は、ご入金確認後2013年1月7日から開始します。)

サイン入り『フクシマの正義』(幻冬舎)開沼博・著 

○オリジナルレジュメ

☆開沼博氏が板書で書いた図式を論点ごとに清書し、それぞれの論点について開沼氏の詳細なコメントが付されています。

当レジュメを見ながら講義を聞いていただくことで、自然と論点が整理できるような構成となっております。2012年12月16日の総選挙で自民党が圧勝し、「変わらない現実」がはっきりした今こそ、一度立ち止まり状況を整理する必要があります。多様な論点について解説する長時間の講義ですが、レジュメがあれば講義の基本的な論旨を見失うことはありません。

☆巻末にはインタビューの全文書き起こしが掲載されております。

☆レジュメの構成

1.再宗教化論
2.ウルリッヒ・ベックのリスク社会論
3.希望論
4.デモ・社会運動論
5.社会を変える論
6.成長しない社会・地方論
7.インタビュー内容の全文書き起こし

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