野田氏が出馬表明 立候補者4人で総裁選大混戦!(2021年9月16日)

https://youtube.com/watch?v=v-CIz9pxNZI

 告示日を17日に控えた自民党の総裁選。16日午後、野田聖子幹事長代行が出馬を表明しました。これで立候補者は4人となり、総裁選の構図が固まりました。

 自民党、無党派・野田聖子幹事長代行:「私、野田聖子、この度の総裁選挙に出馬をさせて頂くことになりました。これまで主役になれなかった女性、子ども、高齢者、障がい者が、しっかりとこの社会のなかで生きていける。そして、生きる価値があるんだという、そういう保守の政治を自民党のなかで作り上げていきたいと思います」

 部屋に入ってきた河野太郎行政改革担当大臣を待っていたのは、小泉進次郎環境大臣です。河野大臣の総裁選勝利を期す議員の集まりです。

 自民党、無派閥・小泉進次郎環境大臣:「それでは戦場に臨む大将に一服」

 自民党、麻生派・河野行革担当大臣:「うん、おいしい」

 さらに、この陣営に加わったのが石破茂元幹事長です。

 自民党、石破派・石破茂元幹事長:「国民が納得し、信頼する自民党でありたい。その問題意識を持っているのは河野太郎だ。私はそのように、強く確信を致しております」

 世論調査で人気の高いこの3者が集まることで、地方の党員票や党友票では有利になることが見込まれます。

 ただ、石破元幹事長との連携にはデメリットがあります。安倍前総理、麻生副総理という影響力の強い2人との間に確執があるからです。

 やはり、この2人と主導権争いを続けてきた二階幹事長。16日に都内で派閥の会合を開きました。

 自民党、二階派・宮内秀樹衆院議員:「河村会長代行からのお話があったように」「(Q.それぞれの信念に従って?)投票すると」

 支持を一本化せず、自主投票を決めました。

 他の派閥は・・・。

 麻生太郎副総理:「河野太郎、岸田文雄を基本的に両名、支持したい」

 しかし・・・。

 麻生太郎副総理:「高市早苗さんという方も立候補しておられます。そういった方をどうしても応援したいという心情を否定するつもりはありませんから」

 岸田派を除くすべての派閥が実質、自主投票という異例の展開です。

 岸田前政調会長は16日朝、経団連の十倉会長と会談をしました。

 自民党・岸田派、岸田文雄前政調会長:「私の政策、特に新しい日本型の資本主義という考え方。これはまさに経団連の考え方と軌を一にするものであり、全面的に賛同するという力強いお言葉を頂きました」

 また、若手議員らで作る「党風一新の会」は岸田前政調会長、そして高市前総務大臣のもとを訪れ、総裁選を通じた党改革を求めました。

 ちなみに、16日は菅政権発足から1年です。

 立憲民主党・安住国対委員長:「結局、総理はコロナに負けたんじゃないか。先手を打てなかった。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

総裁選混戦のまま最終盤 “決選投票”確実な情勢(2021年9月27日)

 自民党総裁選挙は投開票まであと2日になりました。混戦のまま最終盤を迎え、決選投票が確実な情勢です。

 (政治部・小池直子記者報告)
 各陣営とも2、3位連合など、決選投票を見越した戦略に完全に軸足を移しています。

 まだ態度を明らかにしていない議員が1割以上いますが、岸田氏は3割を超え、河野氏は3割弱、そして高市氏は2割の支持を固めています。野田氏は推薦人の20人から広がりを見せていません。

 党員・党友票を巡っては、河野氏がおよそ5割を獲得したとみられていますが、どの候補者も過半数には届きません。

 党員票で優位に立つ河野陣営は、「岸田氏で衆院選挙に勝てるのか」「2位、3位連合で世論の声を無視したらおきゅうをすえられる」と訴え牽制(けんせい)しています。

 高市陣営は後ろ盾となっている安倍氏を中心に議員票の獲得に最後の追い込みを掛けています。

 追い上げられている岸田氏は2位を死守して、決選投票での逆転を狙います。

 岸田氏と河野氏の決選投票となった場合は、高市陣営のほとんどが岸田氏を支持するとの見方が強く岸田氏が逆転する公算が高まっています。

 河野氏と高市氏の決選投票では岸田氏を支持した議員の多くが河野氏の支援に回る可能性もあり、投票箱が閉まるぎりぎりまで激しい攻防が続きます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

総裁選のカギ? SNS「空中戦」で3氏“猛アピール”(2021年9月13日)

https://youtube.com/watch?v=8vMLZ1GudSM

 自民党総裁選では、新型コロナの影響で、街頭演説が難しくなるなか、それぞれが力を入れるのは、SNSを活用した「空中戦」です。

■河野氏 ツイッターに“体当たり”

 河野太郎行革担当大臣(58):「おととい、出馬会見の後、立ち上げた私の総裁選ツイッターアカウント、フォロワーがすでに10万人を超えました。どうもありがとうございます」

 河野太郎行革担当大臣は、ツイッターなどによる“発信力”を売りとしています。

 河野太郎行革担当大臣:「保育士さんたちの処遇をしっかりして、安心して、子どもたちをお任せできるような、処遇の改善。しっかりやっていきたい」

 フォロワー数240万人は、安倍前総理、小池都知事らを上回り、日本の政治家では、堂々のトップです。

 「総裁選 ドリアン喰って いざ、出陣」というツイートには、5万件以上の「いいね」が集まりました。

 10日には、総裁選用に新規アカウントを開設。テレビ出演予定を投稿した写真は、防衛大臣時代、陸上自衛隊の降下訓練にチャレンジした時の様子でした。

 体当たりで、総裁選に挑むという意気込みなのでしょうか。

■高市氏 SNS“負の部分”見たが・・・

 高市早苗前総務大臣(60):「安定的な電力供給というのは、私たちの生活だけではなく、産業にとっても大切です」

 インスタグラムで、政治活動やメディア出演を淡々と報告するのは、高市早苗前総務大臣です。

 11日には、2年半以上更新していなかったツイッターを再開しました。実は、ツイッターでは過去に痛い目に遭っています。

 高市早苗総務大臣(去年7月、当時):「過去に、私自身もツイッターを利用しようと楽しみにアカウントを設定して、すぐに乗っ取られ、私が発信していない内容が発信された経験を持ちます。ですから、現在、ツイッターを積極的に活用していない」

 SNSを巡っては、総務大臣時代、「匿名で他人を誹謗(ひぼう)中傷する行為は、人として、ひきょうで許しがたい」と話し、インターネット上で誹謗中傷を受けていた女子プロレスラーの木村花さんが亡くなったことを受け、発信者の特定を容易にする改正法案を進めました。

 SNSの“負の部分”も見てきた高市前総務大臣でしたが、今回は総裁選に向けて、SNSを積極的に運用しています。

■岸田氏 ユーチューブで“積極配信”

 岸田文雄前政調会長(64):「人権問題担当の総理補佐官を創設して、省庁横断的に人権問題について、しっかりと体制を固めて、国際社会に発信していく」

 12日もユーチューブの生配信を行った岸田文雄前政調会長。ツイッターのフォロワー数は、他の2人に劣るものの、ユーチューブを駆使して、積極的に配信を行っています。

 政策の訴えだけでなく、プライベートな質問にも答えています。

 岸田文雄前政調会長:「(Q.漫画は読む?)最近、聞かれますが、読んでおります。今話題になってる漫画も、読むように努力している。少し前になりますが、『鬼滅の刃』は全部読んだ」

■枝野代表 「アベノミクス」検証へ

 総理候補によるSNSでの発信。街の人は、どのように受け止めているのでしょうか。

 河野行革担当大臣のSNSについて・10代高校生:「とがっているなという感じがしました。八方美人になるよりかは、自分の意見とかを貫ける人の方が、自分は信用できるなという感じはします」

 高市前総務大臣のSNSについて・40代女性:「顔は分かる。活動は色んなことやっているということが分かる」

 岸田前政調会長のSNSについて・10代高校生:「LIVEで喋っているので、その場で考えを伝えられるというのは魅力的」

 一方、立憲民主党の枝野代表は12日、党のインターネット番組で安倍前総理大臣の経済政策「アベノミクス」の検証を行うため、党内に検証委員会を設ける方針を示しました。
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