【InterBEE 2010】ホワイトスペース推進協議会が出展

InterBEE初日の17日午前、会場内のブースにおいて、ホワイトスペース推進会議メンバー出席による開会セレモニーが開催された。

 来賓として出席した総務大臣政務官の森田高氏は、「ホワイトスペースは国民全体が前向きになれる大きな事業。総務省一丸となって取り組みたい」と意気込みを語った。続いて挨拶に立った中央大学研究開発機構教授で、ホワイトスペース推進会議会長を務める土居範久氏は、ホワイトスペースの利活用についての検討が世界各国でも議論されているとし、「新たな技術のイノベーション、新たなサービスの創出、地域の活性化にとってもホワイトスペースは重要な鍵になる」と指摘。「世界にさきがけたホワイトスペースの活用の全国展開の促進を願っている」と述べた。
 
 続いて行われたテープカットでは、森田氏、土居氏とともに、ホワイトスペース推進会議メンバーの、野村総合研究所シニア・フェロー 村上輝康氏、木村太郎事務所 木村太郎氏、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の中村伊知哉氏、インターネット総合研究所 代表取締役所長の藤原洋氏が登壇し、TBSアナウンサー出水麻衣氏の合図でテープカットが行われた。

フリージャーナリスト 木村太郎氏が語る InterBEEへの期待

コミュニティ放送の湘南ビーチFMは5年前からRCSの自動化ソフトを採用してきたが、それによって24時間自主放送が可能になると同時に、省力化により制作コストは半減した。また、この5年間でこのソフトゆえの事故は一回もなく、信頼性の高さが証明されたと同社社長でジャーナリストの木村太郎氏は言う。
 そこで同社では、自らがRCSの代理店業務を行なうことにしたという。InterBEE 2009ではRCSの番組制作ソフトZettaとスケジューラーGSelectorを使って会場に設けたスタジオから番組をオンエアする。
 RCSのソフトは、既に世界20カ国以上の9000以上のラジオ局、ケーブル局、衛星放送、インターネット放送で使われた実績を持ち、デジタル化により放送のあり方が変わる中で、改めて注目を集めている。

 木村氏はまた、InterBEEについて、「披露の場としてInterBEEを選んで良かった。ブースが黒山の人だかりになっている。契約もできた」と評価。
 
 さらに、今回のInterBEEについて「テレビに携わる人間として、2011年にTVがデジタル化し、大激震が起きる。そこから新しい時代が始まるという予感がある。新しいメディアが出てくるときの、まさにその前のInterBEEとして、新たなものが出てきた。放送業界にとっても新しい時代をかぎ取れる様子を感じた」と話す。
 また、今回の注目技術として、「一つは3D、デジタルとネットワークがどのように連携するかの可能性は出ている。あとは放送局の知恵にかかっている。若い人にもっと使いこなして、良い番組を作ることを考えてもらいたい」と話した。

【Inter BEE 2011木村太郎氏が語る】「ホワイトスペース&Inter BEE」への期待

Inter BEE 会場における、フリーランス・ジャーナリスト・木村太郎氏自らが社長を務める湘南ビーチFMブースにおいて、実用化の段階に入ったホワイトスペースへのさらなる期待、今後のInter BEEへの期待について語ったインタビュー映像です。